おらくるのいる生活

OracleのDBAとしての、障害対応やらパフォーマンス・チューニングやらの日々を綴っています

統合監査設定後にORA-7445が発生

とあるシステムに統合監査を設定する事になり、手始めに開発環境で設定を入れたのですが、その直後からORA-7445が発生してAPがエラーになってしまう現象が起きました。

環境は以下の通りです。

Oracle Database 19c
RHEL 7.5

 MOS(My Oracle Support)で調べると、合致しそうなのは以下のドキュメントです。

特定の監査ポリシーが設定されたユーザーで接続したとき、Alert.log に ORA-7445 [kxes_evaopn2_setup_rpiswu_args] が出力される (ドキュメントID 2504335.1)

エラーが発生する範囲は

Oracle Database - Enterprise Edition - バージョン 12.1.0.2 以降
Oracle Database - Standard Edition - バージョン 12.1.0.2 以降
この文書の内容はすべてのプラットフォームに適用されます。

と、あります。詳細バグ情報を見ると20.1で修正されているようです。

が、社内の検証環境では発生しません。

ちなみにエラーが発生する客先の開発環境は19.5.2、発生しない社内の検証環境は19.7です。

どちらも該当するパッチ31019249は適用されていないので、条件は同じはずなのですが・・・

 

更に調査を進めたところ、同じ19.5でもHP-UXでは発生しません。

個別パッチはLinuxのものしか出ていないので、Linux環境には個別パッチを適用、個別パッチの無いHP-UX環境ではエラーが発生しないので特に対処なし、となりました。

 

過去記事でも統合監査に関する問題は何度か取り上げていますが、本当に色々あるものだな…と改めて思ったのでした。 

bismarc256.hateblo.jp

 

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