先ごろOEM13cをある環境に導入したのですが、/tmp配下にOEM Agentが吐いていると思しきログが増え続けていると、連絡がありました。
正確に言うと、以下のようなディレクトリが定期的に作成され、増え続けているという現象です。
$ ls -ltr /tmp
drwxr-----. 2 oracle oinstall 4096 Jul 20 23:58 OraInstall2016-07-20_11-58-33PM
drwxr-----. 2 oracle oinstall 4096 Jul 20 23:58 OraInstall2016-07-20_11-58-40PM
drwxr-----. 2 oracle oinstall 4096 Jul 20 23:58 OraInstall2016-07-20_11-58-47PM
drwxr-----. 2 oracle oinstall 4096 Jul 20 23:58 OraInstall2016-07-20_11-58-54PM
環境は以下の通りです。
このシステムではサーバが20くらいあるのですが、どこも大体お昼ごろにディレクトリが作成され、中身は空であったり、以下のようなファイルが作られたりしていました。
nextgen2021-02-15_12-22-11AM.log
中身はこんな感じです。
2021-02-15 00:22:11,245 INFO [1] oracle.sysman.oii.oiio.oiiol.OiiolTextLogger - OiicStandardInventorySession(OPatch,13.9.3.3.0)
見た感じではパッチ適用時のログのようですが、パッチ適用などの作業は行っていないにも関わらず、毎日増え続けています。
早速MOS(My Oracle Support)で調べると、それらしいドキュメントが見つかりました。
EM 13c: Enterprise Manager Cloud Control Agent Creates OraInstall_Timestamp Directories and Log Files Daily in /tmp (ドキュメントID 2163174.1)
OEM 13cのエージェントが監視対象としてORACLE HOMEの情報を収集した際に、不具合によってログが吐かれ続けるという現象です。
回避策は以下の通りです。
- OEMコンソール画面のターゲット一覧から、ORACLE HOMEを選択
- モニタリング→「メトリックと収集設定」をクリック
- 「収集されたその他のアイテム」タブをクリック
- 収集スケジュールの「24時間ごと」をクリック
- データ収集の「無効化」をクリック
- 「続行」をクリック
- 「OK」をクリック
これでORACLE HOMEのモニタリングが停止し、ログの出力も止まりました。