おらくるのいる生活

OracleのDBAとしての、障害対応やらパフォーマンス・チューニングやらの日々を綴っています

OEM13.3 + JET でSQLモニタリング画面が表示されない

前回に引き続きOEMの話題です。

Adobe Flash Playerが今年末でサポート終了 となるのは皆さまご存じの通りですが、Oracle Enterprise Managerとしては、フラッシュからJETに移行する事で対処する方針となっています。

しかしながらJETにしてみたらSQLモニタリング画面でSQLリストが表示されない、というのが今回発生した問題です。

 

環境は以下の通りです。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 3

Oracle Database 12cR1
RHEL 6.5

ターゲットとなるDBを選択し、「パフォーマンス」⇒「パフォーマンス・ハブ」⇒「SQLモニタリング」とクリックした画面です。

タイトルだけで、中身が何も表示されていません。

ついでに言うと、ブラウザで日本を設定していても、JETで表示される面は全て英語表記となるようですね。

尚、Database Pluginをデフォルトの13.3.1から最新の13.3.2にアップグレードしてあります。

Database Plugin 13.3.2

いくつかパッチは出ているものの結局パッチ適用では改善せず、Database Pluginをアップグレードせずにフラッシュを使用するのが対処策となります。

OEM Cloud Control 13.3のDatabase Plugin 13.3.2 からJETとflashの両方が使用可能となり、デフォルトではJETが使用されます。

 

以下、Database Plugin13.3.1での表示になります。 

Database Plugin 13.3.1

 ついでに付け加えると、プラグインが13.3.1だと「パフォーマンス」から「トップ・アクティビティ」画面が選択できたのですが、13.3.2ではこの画面自体も無くなっています。

また、リポジトリDBに19cを使用した環境でも同じ結果になっています。

 

せっかくflashからJETに移行したのに、残念な結果ですね…

 

1月13日追記

2021年1月12日以降、flash画面はブロックされるようになりました。

なので、SQLモニタリング画面はいずれにしろ表示されない事になります。

確認したところ、パフォーマンス・ホームも表示されません…

まあ、ASH分析ページの情報が増えているので、そちらで代用する事になりそうです。

尚、Oracleはこの件を「不具合ではなくJETの制約」「将来のバージョンで改修される可能性がある」と言っています。