前回に引き続きOEMの話題です。
Adobe Flash Playerが今年末でサポート終了 となるのは皆さまご存じの通りですが、Oracle Enterprise Managerとしては、フラッシュからJETに移行する事で対処する方針となっています。
しかしながらJETにしてみたらSQLモニタリング画面でSQLリストが表示されない、というのが今回発生した問題です。
環境は以下の通りです。
ターゲットとなるDBを選択し、「パフォーマンス」⇒「パフォーマンス・ハブ」⇒「SQLモニタリング」とクリックした画面です。
タイトルだけで、中身が何も表示されていません。
ついでに言うと、ブラウザで日本を設定していても、JETで表示される面は全て英語表記となるようですね。
尚、Database Pluginをデフォルトの13.3.1から最新の13.3.2にアップグレードしてあります。
いくつかパッチは出ているものの結局パッチ適用では改善せず、Database Pluginをアップグレードせずにフラッシュを使用するのが対処策となります。
※OEM Cloud Control 13.3のDatabase Plugin 13.3.2 からJETとflashの両方が使用可能となり、デフォルトではJETが使用されます。
以下、Database Plugin13.3.1での表示になります。
ついでに付け加えると、プラグインが13.3.1だと「パフォーマンス」から「トップ・アクティビティ」画面が選択できたのですが、13.3.2ではこの画面自体も無くなっています。
また、リポジトリDBに19cを使用した環境でも同じ結果になっています。
せっかくflashからJETに移行したのに、残念な結果ですね…
1月13日追記
2021年1月12日以降、flash画面はブロックされるようになりました。
なので、SQLモニタリング画面はいずれにしろ表示されない事になります。
確認したところ、パフォーマンス・ホームも表示されません…
まあ、ASH分析ページの情報が増えているので、そちらで代用する事になりそうです。
尚、Oracleはこの件を「不具合ではなくJETの制約」「将来のバージョンで改修される可能性がある」と言っています。